正直に言うと、本田圭佑選手が好きすぎたからなんです（笑）。

元々スポーツ観戦が好きで、高校生の頃はよくサッカーを見ていました。当時は全然違う夢で、「パティシエになりたい！」なんて思ってたんですけど、ふと「本田圭佑の近くで仕事ができたら最高じゃん！」って単純に思っちゃって。それならトレーナーになって一緒に帯同できるようになればいいんだ、って方向転換しました。

もう一つ大きなきっかけがあって、実は高校時代に腰を怪我して整形外科に通ってたんです。その時、理学療法士の先生に「トレーナーだけでは食べていけないこともあるよ」って言われたのが印象に残ってます。それに、理学療法士って手術の補助もすることがあるって聞いて、「え、私には手術とか絶対ムリ！」って思いました（笑）。鍼灸師も考えたけど、鍼がちょっと苦手で…。

そんな中で柔道整復師という選択肢にたどり着きました。骨とか筋肉について学ぶのが面白かったのと、何より目の前の人を治療して感謝される仕事って素敵だなと思ったんです。それでこの道を選びました。

まず、広島出身ということですが、関西に出ることは抵抗はなかったんですか？

特に抵抗はありませんでした。実は学校を選ぶ時も、岡山の学校を見に行ったりしてました。でも最終的には宝塚医療を選んだんです。学校の雰囲気がすごく良くて、先生方も優しくて親しみやすかったので「ここだ！」って思えました。その時から関西に住んでいたので、自然と関西で就職しようと考えました。

数ある会社の中でわだちを選んだ理由は何だったんですか？

社長とのお話がきっかけです。正直、もともと勉強はそんなに好きじゃないんですけど（笑）、初めて「この人の元で学びたい！」って思えたんです。それに、わだちが手技を大切にしている会社で、その理由や患者様への向き合い方、会社のビジョンを聞いて「ここで働きたい！」と思いました。結果的に、本当に選んでよかったなと思っています。

患者様から『ありがとう』と言っていただける瞬間ですね。人によって症状の改善スピードが全然違うので、なかなか効果が出ない時は『どうしよう…』って頭を抱えることもあります。でも、そんな中でも患者様から『先生を信じて頑張ってよかった！』って言っていただけると、本当にやっていてよかったなと感じます。

具体的なエピソードとしては、足の症状で来院された患者様が印象に残っています。最初は足を引きずりながら通われていたんですが、治療を続けて1ヶ月くらい経つ頃には少しずつ足を曲げられるようになりました。そして3ヶ月後には普通に歩けるようになったんです。笑顔で歩いて帰られる姿を見た時は本当に嬉しかったですね。

苦労したことで言うと、肩の症状、特に50肩の患者様への対応ですね。50肩は年単位で治療が必要な場合が多くて、1年で良くなる方もいれば、2～3年、場合によっては5年以上かかる方もいらっしゃいます。もちろん、1回の治療で痛みを取れるのが理想ですが、現実はそんなに簡単ではありません。そのため、納得していただけるように症状や治療方針を丁寧に説明する必要があります。

そういった場面では、先輩に相談しながら治療方針を組み立てたり、患者様ととことん向き合ってお話しするようにしています。最初は大変に思うこともありましたが、患者様の不安を取り除いて「この治療を続けよう」と前向きに思ってもらえることが重要なんだと感じています。それができた時は、苦労も報われる気がします。

社長に新しいメニューを提案したことです。

受付さんと話している中で、患者様目線で「もっとリラックスできる時間を提供できないかな？」と考えるようになりました。美顔鍼がすでにあるので、今度は手の治療もいいかもしれないと思い、アイデアを院長に相談しました。すると、院長がその提案を社長に伝えてくれたんです。

驚いたのはその後の社長の対応です。なんと、すぐに同じようなメニューを実施している会社を調査しに行ってくれて、そのスピード感にびっくりしました！提案した内容が「いいね」と思われれば、実際に形にしてくれる環境があることを実感できて、本当に嬉しかったです。こんな風に、自分のアイデアがちゃんと聞き入れられ、実現に向けて動いてもらえるのは他の会社にはない魅力だと思います。

この経験を通じて「もっと積極的に挑戦しよう！」という気持ちになりましたし、自分の意見が組織に影響を与えられる喜びを感じました。